ya112の日記

とりあえず何でも書き出しています。

『速さは全てを解決する「ゼロ秒思考」の仕事術』の感想。

 

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マインドマップにて目次を配置してみました

(Xmind8 というソフトのフリー版を使いました。)

 

見出しなどは、書籍内のそのままの表現ではなくて、

端的な表現に変えています。

 

書籍の構成は、

第1章、メリットの紹介

第2章、スタンス、マインド面についての説明

第3章、問題解決のための方法論の紹介

第4章、作業レベルの、スピードアップするための細かい工夫の紹介

となっています。

 

前提・感想というのは、私の個人的に感じた事柄です。

 

 

感想です。

 

〇スピードアップしやすいのは、具体性のあること

当たり前かもしれませんが、

「仕事の場面で」の速さを追求するための内容になっています。

 

上司、仲間、関係人物といった対人関係において、結果的に速く仕事をする方法や、

やるべきことが解っている状況(こなすべき内容がある程度具体的)での

仕事の進め方を想定して書かれています。

 

やることが決まっていない状況や、

そもそも課題を自分で作っていかなくてはいけない状況といった、

創造的場面での活用は少し工夫が必要です。

 

もちろん、本タイトルでのターゲットが「仕事」になっているだけです。

使いかたによっては、そのほかの場面でも有効に使えます。

 

〇キーワードは「好循環」

全体を通して感じたキーワードは、「好循環」です。

個々の部分を真似することでは、この本の内容を十分には使えないと思います。

むしろ、「そんな細かいことまでやるの!?」といった

息苦しさを感じることになるような気がしました。

 

でも、多分、赤羽さんは「好循環を保つため」の工夫を

している感覚なのだと思います。

 

なかなか細かい工夫がたくさん紹介されていますが、

 

「好循環を保つために(=単位時間あたりにできることを増やしていくために)、

できそうなことをやっていたら、こんな感じの今になりました」

 

っていうことなのかな、と思います。

なので、特に第4章で紹介される1つ1つの方法はかなり細かいです。

 

真似ができる or できないよりは、

「自分がこの方法を選んで、好循環を保てるかな?」

っていう感じで見てみると良いと思いました。

 

真似をしたくなくても、その細かさのレベルでの工夫があることを知れば、

自分でもそのレベルでの改善を作れるようになれるんじゃないかと思います。

 

さらに付け足してみますと、

 

「感情整理をすることで、速く仕事を回せるようになる」ことが言及されていますが、

その方法が「メモ書き」です。

『ゼロ秒思考』という書籍で詳しく紹介されています。

 

(「メモ書き」

=A4用紙に、現在の問題点、課題、状況、イライラをとにかく書き出してみると、

案外新しい何かが見えてきて、いい方向に進めるよ、っていう方法)

 

「真似できない」「したくない」「そこまで頑張りたくない」という思いで、

行動力が鈍るくらいなら、

その感情を「メモ書き」で整理して、自覚して、その感情に従って、

別の方法を探していくことが、

「ゼロ秒思考」的な解決策になっていくんだと思います。

 

全体の流れを、とりあえず、なんとなくでも良いから滞らせないことが

ポイントであるように感じました。

 

〇「メモ書き」は簡単に応用できる

p.160-165では、「メモ書き」を使った資料作成の方法が具体的に説明されています。この記事も、実際に「メモ書き」使って書いてみています。

 

ざっくりしたやり方は、

1.テーマを書き出す、その内容を書き出す

2.メモを構成に合わせて、並び替える

3.改めて整理してメモを書き出す

4.ワード、パワポなどに書く

5.熟成させる

 

実際にはもっと詳しく表現されています。

どこにどのくらいの時間をかけるイメージなのか、

どの段階で、どんな人を、どう頼ったら良いのか、などです。

 

私自身は、書きながら考えてしまうタイプで、書くのがかなり遅いので、「メモ書き」で時間は半分くらいになっています。

 

〇量重視。質にたどり着くのは別の話

ゼロ秒思考を実現する「メモ書き」ですが、

「量」の観点ではとても有効であると感じました。

関連項目を増やしたり、アイデアを出したりなど、

ブレーンストーミング的には強いと思います。

 

ただ、「質」に少しつながりにくいのが欠点であるように思いました。

表面的な内容は多く列挙できますが、本質的な内容について探していく場合は、

意識しないとなかなかたどり着かないのかなぁ、と感じました。

 

本質は、量をこなす中で見つかることがあるので、やはり使い方次第なのだと思います。